編集長コラム:歯がゆい

文のお題 (日替わり)
今、どんな気持ちですか ?

私が運営しているREAL DOCSは、ドキュメンタリーや実話映画を中心としたサイトです。

ニッチな分野にもかかわらず読んでくださる方がいて、関係者以外の方も少しずつ広がってきていることは、本当にありがたいと感じています。

けれど同時に、ニッチであるがゆえに広い層に届くのは難しく、業界には“格付け”ともいえる見えない線引きが存在します。

キャリアや信頼関係で判断される世界で、新参者にはなかなか厳しい場所なのだと痛感しています。

今日もまた試写リンクを断られました。以前、媒体に所属している時、その会社は私に試写リンクをくださっていました。

しかし、今回は返事がなかった。野暮なことに私は再度、問い合わせてしまったのです。

そして大手媒体にしか提供できないとはっきり言われました。

「誰が書くか」ではなく「どの媒体で書くか」なのだと、痛感しました。

気持ちはかえって整理できましたが、それでも壁の高さを思い知らされます。

私は50歳で初めて就労し、ライターになってまだ1年にも満たない身。

最初は泣いたり悔しがったりもしましたが、今では期待しすぎず冷静に受け止められるようになりました。それはもしかしたら「成長」と呼べるのかもしれません。

そう思おうと、自分をなだめているというのが本音です。

それでも、やっぱり胸に残るのは――歯がゆさなんです。


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