行きたいのは、楽園です。
どこにあるのか、ほんとうに飛行機で行けるのか、それはわかりません。
でも、世界のどこかにきっと存在すると信じたい場所です。
その楽園には、こんな人たちが生きている気がします。
雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
丈夫ナカラダヲモチ
慾ハナク
決シテ瞋ラズ
イツモシヅカニワラッテヰル
(宮沢賢治「雨ニモマケズ」より)
誰かを否定せず、誰かの違いに腹を立てず、静かに笑い合える場所。
そこでは、幸せは競争ではなく、分かち合うものとして在るのでしょう。
いまの現実は、正直つらい。
物価は上がり、SNSでは誰かを傷つける言葉が飛び交い、
学校は画一性とストレスに満ち、いじめや不登校、自殺さえも過去最多。
もし無料航空券が2枚だけあるなら、私は夫と息子に手渡したい。
この現実から少し離れて、「生きることが、喜びと安心につながる場所」へ。
ふたりが、笑顔でそこにいてくれたら。
私はここで、もう少し、がんばれる。
たとえ楽園が遠くても──そう信じられるだけで。