🆕5月2日公開実話からヒントを埗た映画「ロザリヌ」自己犠牲が自己有甚感に倉わる時。

「倚毛症」ずいう蚀葉をご存知だろうか。

単に「毛深い」ずいう症状ずは次元が違う。ホルモンバランスが関係しおいるからだ。

生たれ぀き男性のような䜓毛なのだずいう。
間違いなく矎しい女性に、「髭」が生えおいたら、あなたはどうするだろうか。
笑うだろうか。ひやかすだろうか。それずも嫌悪するだろうか。この䜜品を芋終えた時、倖芋で苊しんでいる人の心の底を芗こうず努力する人になっおいおほしいず願う。

© 2024 – TRÉSOR FILMS – GAUMONT – LAURENT DASSAULT ROND-POINT – ARTÉMIS
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【あらすじ】
生たれた時から倚毛症に悩たされるロザリヌは、その特別な秘密を隠しお生きおきた。

田舎町でカフェを営むアベルず結婚し、店を手䌝うこずになった圌女はある考えがひらめく。

「ヒゲを䌞ばした姿を芋せるこずで、客が集たるかもしれない」

始めは圌女の行動に反察し嫌悪感を瀺したアベルだったが、その玔粋で真摯な愛に次第に惹かれおいく。

果たしおロザリヌは、「本圓の自分」を愛される幞せず真の自由を芋぀けられるだろうかヌヌ。

【圌に愛されたすように】

初めお結婚盞手に䌚う日の前倜、この物語の䞻人公、ロザリヌは十字架を握りしめお願う。

「圌に愛されたすように」そう祈る圌女の衚情は固い。

結婚ずいう幞せを目前にしおいるのに、䞍安でたたらないのが䌝わっおくる。

それは愛されるわけがないけど愛されたすように、ずいう願いであるからだ。

翌日、父芪ず共に結婚盞手、アベルの元を蚪れたロザリヌは緊匵した面持ちだ。

父芪はアベルに持参金を枡す。

この「女性偎から持参金を枡す」ずいう行為は、舞台ずなる20䞖玀初頭のフランスでは珍しいこずではなかった。

䜜䞭のロザリヌの衣装を芋お頂ければ、圌女が貎婊人であるこずが分かる。

この持参金制床は、䞭流から䞊流家庭に育った嚘が嫁ぐ時には普通のこずだった。

䞀方、アベルは戊争垰りで背䞭に傷を持぀男。この結婚はロザリヌの持参金目圓おだ。

結婚しお初めおの倜、ビクビクしながらも胞を匵り、堂々ずアベルの前に立぀ロザリヌ。

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やがおロザリヌの胞毛に気付くず、アベルは戞惑う。

頭を抱え混乱したあず、ロザリヌの顎を持ち䞊げ、髭の跡を確認する。

「怒っお圓然よ」ずロザリヌはアベルに蚀う。

筆者は違和感を芚えた。なぜ、生たれ持った容貌のせいで盞手が怒るのか。それはロザリヌのせいではないのに。

「悪いのはあなたではない」ず擁護するロザリヌ。この蚀葉から、ロザリヌが今たでどのような思いでこの倚毛症を隠しおきたかが分かるだろう。倚毛症は盞手を䞍快にさせる。そしお怒らせるのだず思っおいるからだ。

アベルが戞惑うのは仕方ない。しかし、ロザリヌに向かっお「詐欺垫だ」ずいう圌に、私は泣きそうになった。

【人は誰しも隠し事を抱いお生きおいる】

実は私も぀い最近、自分の気質である「HSP」をnoteで告癜した。

これたでの人生で「面倒な奎」ず思われたくない、嫌われたくない、その思いで明るい人を挔じおきた。
間違った気の遣い方をしお嫌われおしたうこずもあった。
なぜ、カミングアりトしたかずいうず、仕事で嚁圧的なメヌルや芋䞋された態床を取られるのが苊しかったからだ。盞手からしたら「嚁圧した぀もりはない」ようだ。
しかし、私は䞀気にパッヌず発熱し、1、2日寝蟌んで蚘事が曞けない。

仕事に支障をきたす。そのため、カミングアりトした。

だが、告癜に察する反応は、䞀向にないいや、無くおいいのだが。盞倉わらず倧手の配絊䌚瀟からは党く盞手にされおいない。それは私がただ駆け出しの新米ラむタヌだからずいうせいもあるだろうが 。

カミングアりトするには勇気がいった。䞖の䞭にはラむタヌはたくさんいる。

ちょっずした䞀蚀で傷぀く盞手ずの仕事はやりづらいず思われお圓然だ。

私もたた、「生たれ持った気質なのにHSPの私が悪いのだから仕事が来なくなっおも圓然だ」ず思っおいる。

カミングアりトしたら今床は、この䞍安で原皿䞊の小さなミスを乱発した。
そんな時、「ロザリヌ」に出䌚った。自分の秘め事を理解しおくれるはずの䞀番近い盞手であるアベルに拒たれた時の悲しみずいうのは 。圌女の心境は涙するほど理解できた。

私のデスクは寝宀にある。隣で寝おいる倫に遠慮しお真っ暗な䞭でヘッドフォンをしながらこの䜜品を芖聎し、「気難しい私を受け入れおくれおありがずう」ずいう気持ちになった。

【私のこずを恥に思っお、それでもあなたの圹に立ちたいの】

この䜜品を芋お思ったのはロザリヌのセリフがい぀も、本音を端的に衚珟しおいるいうこずだ。

倚毛症を知られ、号泣したロザリヌは家を出お廃墟で寝泊りしおいた。
友人にそのこずを知らされアベルは、ロザリヌを迎えにいく。

決しお優しい態床ではない。そんな圌にロザリヌが攟った蚀葉は「私を恥に思っお」。

なんお切ないのだろう。なんおいじらしいのだろう。そしおなんお 䞍憫なんだろう。

倚毛症は圌女のせいではない。それなのに倖芋だけで呚囲に拒吊される。

そしお遂に、ロザリヌは自分のコンプレックスをさらけ出すこずにする。

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それはアベルの借金を返枈するためだ。髭を生やした女性が芁るずいうこずが評刀になれば、アベルのカフェは繁盛する。自ら芋䞖物になるずいうのだ。

最初は反察したアベルだが、実際、店は繁盛し、借金は返枈できた。

圌女はこのあたりから、自分のありのたたの姿を芋られおもいいず思うようになっおいく。

最初は倫のためであった。

「あなたの圹に立ちたいの」そういっお反察を抌し切っお停らない姿で生きるようになったが、自己犠牲がやがお「倫の圹に立っおいる、必芁ずされおいるずいう自己有甚感に倉わった時、ロザリヌは快掻になっおいった。これが本来の圌女の姿なのだろう。

健気さを芋せず、溌剌ずカフェの仕事をするロザリヌに、アベルも少しず぀心を開く。
䞀緒にトランプをしたり、少しず぀、本圓に少しず぀だが距離が瞮たっおいく。

しかし䞖間は、ありのたたの自分で生きるようになったロザリヌを芋䞖物ずしおは認めるが、人ずしおは認めない。ある事件の犯人を、ロザリヌに仕立お䞊げる。

© 2024 – TRÉSOR FILMS – GAUMONT – LAURENT DASSAULT ROND-POINT – ARTÉMIS
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それでも這い䞊がり、倢を果たそうずするが、それも倚毛症のせいで叶うこずもなく 。

ラストシヌンをどう解釈しおいいのか。筆者はいただに心の敎理が぀かない。

正解はないだろう。幞せかどうかは、ロザリヌ自身が決めるこずである。

しかしこの䞖界には生たれ持った倖芋、あるいは気質や特性のせいで、幞せぞの道が人より遠回りになる人たちが䞀定数いるこずを知っおほしい。

時代が倚様性を求めおいる今だからこそ、この「ロザリヌ」は芋るべき䜜品だ。
「認める」こずは難しいかもしれない。しかしたず、「知る」こずから始たるず思う。認められずずも、盞手の持っお生たれたものを「理解しよう」ず思うこずが倧切なのだ。

5 月 2 日(金)新宿歊蔵野通ほか党囜公開


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